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アートを通して見る歴史 [美術館・博物館・水族館]

先日、横浜美術館で開催されている、モネそれからの100年を見てきました♪
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モネの作品もありましたが、モネからその後100年の間に、どう美術が変化し、かつ、作家さん達が、モネの流れを受け継ぎながら、どう変遷・進化してきたかをみせてくれるものでした♪

どちらかというと、主役は現代の作家さん達でした♪モネの展示がたくさんあるのかなと思っていたので、正直、あれっと思いましたが、むしろ、それが、現在の美術・芸術の立ち位置を知りたいという興味を抱かせてくれて、良い学びになりました♪

現代の美術が、どういう経緯で今の場所に来たのかを知りたくて、探していたら出会った本です。最近、美術館で現代アートを目にする機会も多く、なんとなく、こうなのかなと疑問に思っていたことが、結構、スッキリしました。
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アートは資本主義の行方を予言する ~画商が語る戦後70年の美術潮流~ 
山本豊津 著 PHP新書

今や、遠くなってしまった戦後昭和史。芸術を通して歴史を学ぶということは、実際に生きた人及び、生の社会の変遷を学ぶことでもあり、教科書で学ぶのとは、伝わってくるものが違います。こういう歴史の学び方もありだなと思いました。むしろ、芸術を通して、歴史を学ぶ方が、これからは良いような気もしました。芸術は、昔の作品も実際に多数残っていて、かつ、息吹を現代に繋げて、意識は存在し続けているという点で、まさに歴史そのものです。

美術史を知ることで、現在のアートの立ち位置だけでなく、日本の立ち位置も知ることができて、長年芸術に携わっているプロの方の視点は、さすがだなと感じました。また、教育とアートの関係についても触れてあり、ここにも人間の歴史が垣間見えました。

文明が進化するほど、歴史を知るということは、大切なように思います。未来は歴史とともに創られていくものだと思います。そのためには、何事も、現在の立ち位置を知る必要があると思います。そのためには、歴史を学ぶことは、とても大切なことだと思います。ただ何を通して学ぶかという点では、文明が進化するほど、手段や解釈が増え、選択が難しくなるのかなとも思います。

こういう時代だからこそ、芸術は、実際に作品を通して、目でも時代に触れることができるという点では、優れているように感じます。しっかりした芯のようなものを得られるように感じます。そこから、様々な媒体を通して、歴史を学ぶのもありかなと思います。

お金の話も出て来て、いろいろな考え方があると思いますが、あくまでも、価値を見出すにふさわしい物の目利きがあっての話です。だれでも値段を付けれるものでないです。著者の幅広い教養があってこそのお話しだと思っています。この本は、現代アートに重点を置いて書いてあります。最後に、著者のアートに対する深い愛情と未来への可能性が、書いてあります。視点が多方向に及ぶので、所々難しい話もありますが、最後の方を、最初に読んでから、全体を通して読むのもありだと思います。

私も、これからを生きていくうえで、アートの役割が益々欠かせないものになって行くと感じています。いままで様々な分野に分かれていたものが、芸術の世界へと集約されて、そこから、また、それぞれの分野へと展開していくように思えます。


いつもながら、美術館は、ありがたいです(^^♪
安らぎと学びの両方を得ることができる大切な場所です♪


少し長くなりましたが、お付き合いいただきありがとうございます♪


たくさんの人にやさしい光がふりそそぎますように




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